美容師の転職。会社員からフリーランスへ転職した4つの理由

前回はわたしの自己紹介をさせて頂きました。

今回は会社員からフリーランスへ転職したお話です。

新卒で入社した会社に7年在籍後フリーランスへ転向し現在フリーランス歴3年です。8月で4年目になりますね。

会社員からフリーランス。

最近では美容師業界でもこの働き方はとても流行っていてフリーランスの美容師が働くシェアサロンもどんどん増えていますね。私も現在シェアサロンで働いています

もちろんメリット、デメリットがありますが

リスクよりも挑戦!何事もやってみないとわからないという精神でフリーランスへ飛び込みました。

ではなぜ、わたしが会社員の安定から

リスクを取ってでもフリーランスへ転職したかと言うと大きく4つの理由があります。

①自分自身のスキルアップ

②マンツーマン施術でお客様満足を高めたい

③時間(仕事とプライベートの両立)

④収入up(精神的安定と自己投資)

まず①と③を合わせてお話するのですが

美容師ってアシスタント時代が1番大変、とよく聞く気がします。

もちろんアシスタントは大変です。営業前の練習、営業中のアシスト、掃除、営業後の練習、モデル集客、、etc

(アシスタント時代なにが1番辛かったかと聞かれたら、入社後すぐにチラシを1万枚配るノルマでした。約1ヶ月ほどかけて1万枚配り、配り終わらないとお店で仕事が出来なかったんですね。時代だな〜としみじみ笑)

1人前になる為の勉強、練習はかかせません。

ただアシスタント時代というのは自分の為に頑張るのみなんですよね。少し語弊があるかもしれないですがスタイリストになる為の修行です。もちろん先輩スタイリストのアシストにおいて先輩とのコミュニケーション、関係性、またお客様への接客、距離感。大切なことは山ほどありますが大前提として向き合うべきは自分ですよね

平均してアシスタントというのは1~2年。昔は3年と言われていましたが最近では少し短くなってますね。要は自分次第。

美容室によってカリキュラムが違いますから個人差はありますが私は1年3ヶ月でスタイリストデビューをしました。

ただ問題はここから。アシスタントの時はスタイリストデビューを目標に全力投球です。

でも美容師としてはここからが本当のスタートなんですよね。

すぐに移り変わる流行。SNSの普及でお客様側の美容知識もかなり高くなってます。そこに対してすぐ対応できる流行察知力と、その流行を再現できる技術力のアップ。

とくに最近はブリーチ技術によるカラフルなカラーは大前提として様々なデザインカラー(バレイヤージュなど)、ツイストスパイラルなどの特殊パーマ。

Instagramに載ってるいわゆる映えるヘアスタイルは再現性がかなり難しい。正直出来るのは美容師全体の10%未満、、

でも出来ないなんて格好悪いことはお客様に言えないですよね

(もちろん本当に出来ないことはお断りしています、出来ないことを出来るといって失敗してクレーム、失客。よく聞く話ですが、、)

美容師として学ぶことを辞めたら終わりです。

でも当時の私は終わりかけてました。笑

勉強がしたくてもできる環境ではなかなかありませんでしたなんせ時間が足らないんです。

何故ならアシスタントを育成するのは先輩の仕事だからです。

営業前の練習も営業終わりのモデルも先輩がつきっきりで見てくからアシスタントが成長できるんですね

本当に当時の先輩方には感謝ばかりです。🙇‍♀️🙇‍♀️

美容師としての歴が長くなればなるほど、お店から任される仕事は増えます。

大前提に営業中のサロンワーク。

それ以外に顧客管理、カルテ記入、売上管理、材料の発注&棚卸し、ミーティング、後輩育成、集客の為のSNS投稿、講習会準備、、etc

営業中に全部出来ないですから営業前後の後輩指導なかにそれをこなします

そうすると本当に自分に費やす時間がないんですよね。

スキルアップの為の外部の講習会への参加は少ないお休みの日に組み込んで自費で参加しなければなりません。

(昔では当たり前の話ですが、やはり休みは休みたい笑)

今はオンラインサロンもたくさんあり他にもInstagramやyoutubeなどでいろんな技術が出勤中などのスキマ時間に勉強出来る為とっても助かってますが当時はサブスク無かったですからね

前回の自己紹介のでもお話しましたがブリーチ技術を学びたかった私ですが、お店でブリーチを学べる環境はなく、外部の講習会へ参加しながら技術を磨いていました。

ただ休みに講習に参加すると休みが休みではなくなってしまうんですね。好きなことを仕事としているのだからそこは我慢だろ。という意見も分からなくは無いですが、そもそも月に6日のお休みでそれ以外の仕事は平均13時間労働休憩なし。さすがに体力も限界です🥲もちろん有給もほぼ使えませんでした

プライベートなんてほぼないんですよね。もちろん少ない中で最大限遊ぶように心掛けてはいましたが笑

これは余談になるのですが、私は趣味がたくさんありまして。

まあ簡単にいうとオタクなんですね!それも多方面の笑

(漫画、アニメ、男子バレーボール、音楽、、機会があれば語ります笑)

その中でも音楽。学生時代はk-pop、社会人では邦ロックに

やはりフェスに行きたいんです!笑

でもフェスは必ず土日祝開催。美容師には行けないんですね、、土日というだけで100%無理💦申し込むことすら叶わない

もちろん仕事ですから理解しつつも、たまには土日も休める環境がほしいなと思ってました。

フリーランスになって1番嬉しかったのは、土日にお休みを取って高校時代の友達と10年越しの初旅行が出来たこと。

長くなりましたが、こんな背景がありながらもっと自分に時間が使える環境にしたいと思った訳です。

②マンツーマン施術でお客様満足を高めたい

についてですが、美容室というものはお店によって様々ではあるものの、基本的にスタイリストとアシスタントが在籍していて

スタイリスト1人に対して1~2.3人お客様を掛け持ち施術する事が多いかと思います。アシスタントにカバーして貰いながら

最近では指名料を払ってるのにスタイリストが担当するのはカウンセリングと仕上げの確認だけで指名料払ってる意味は?みたいな事をチラホラ見かけます。本当にその通り、、

スタイリストも人間ですからね、一人で出来ることには限りがあります。あくまでスタイリスト主体で補えない部分をアシスタントが補填してくれるという構図が理想。

理想はスタイリスト8 アシスタント2ぐらいの割合が

現実ではスタイリスト2 アシスタント8の逆になっている所が多くなっているようで、お客様の満足度よりも売上を上げるためというのがチラついて同業としても嫌ですね

だいぶ昔の話ですが、当時SNSで気になっていたバレイヤージュが得意なお店に片道1時間かけて行ったことがあります。

まだお店としてできたばかりで当時スタイリストは2人のみ。

どちらの方も素敵なスタイルをつくられてたので指名はせずフリーで来店したのですが、私がお店に着いた時には既に3名ほどお客様がいらっしゃって全て1人の美容師さんが担当されてました。

まあ3名ならギリやるよね〜、じゃあわたしはもう1人のスタイリストさんかなと思いながらカウンセリングシートを記入。

そこから20分以上誰も来ない。まだカウンセリング始まらない。

もう1人のスタイリストさんの姿を見かけない。いやまさかな、、と思って黙って待っていると、他の3名を担当されてるスタイリストさんがやってきて、本日担当します〇〇です。と、

まじかーーー!!

しかもそこからあと2名お客様が増え、計6席のお席全て同じスタイリストさんが担当するという、、とんでもない光景でした笑

同業として、まず凄いなwwwと思ったのもつかの間、やはりお客様目線で考えると、とにかく待つ。

カウンセリングシート書いて待つ。カウンセリング終わって待つ。施術中も必要以上に待つ。(同業だからこそ分かってしまいますよね笑)ドライヤー前も待つ。ドライヤー後仕上げまでも待つ。

気づいたら5時間半?1時間かけてきたから往復2時間。

滅多にこない場所だったのもあり終わってから少しぶらつこうと思ってたけどもう直帰一択でした笑

もちろん仕上がりのスタイルはとても綺麗で満足でしたがスタイリストさんと話した記憶がほとんど無い😂アシスタントの方とお話してた方が圧倒的に多かったですね、もちろんそれが嫌な訳ではなく、私は指名してませんでしたから。でも指名をしていったお客様からしたら少し悲しいですよね、

ちなみにそのスタイリストさんはその後少しして体調崩されてました、、そりゃあんな働き方してたらそうなるよ、、ご自愛してえ〜と思いましたね。

美容師は基本指名して下さるお客様がいるから成り立つお仕事です。

だからこそお客様を大切にしたいと思ってます。

でもお店にいると掛け持ちは避けられない。

単純に考えて2人掛け持ちしたら携われるのは50%:50%

シチュエーションによりけりでそれが70%:30%になる事もあります。もう1人増えたらもっと関われる時間が減るわけで

それってとても不公平じゃないですか。

お客様側からも担当の人にシャンプーして貰いたいですよね?きっと。ある日自分でお客様のシャンプーに入った時お客様からこう言われました。「今日は薄田さんがシャンプーしてくれるの?やったー!ラッキー!」と。

なんだかとても申し訳ない気持ちになりました。

もちろんアシスタントのシャンプーが下手だとかそういう話ではなく、シンプルに指名してるのだから当たり前だよなと。

わたしは指名料を取っていなかったですがお金うんぬんじゃないですよね。なぜ指示頂いてるのか、もう一度全美容師は考えた方がいい。環境的にそれが叶わない事も分かるけどやはりお客様目線で常にありたいと思ったんです。

またブリーチ技術を単身学んでいく過程で少しずつブリーチを希望される指名のお客様が増えてきました。本当に有難いことです。

ただ、わたしが個人で好きに始めたこと。でもこれからの時代、必ずブリーチ技術が必要になる。だから教えたいし学んで欲しいという気持ち。そこのモチベーションの差が他スタッフとズレを生じていたのも事実ありました。

それを後輩や他スタッフへアウトプットしきれなかった自分自身に問題があるのは大前提ですが、どうしても技術差が出来てしまったり、指示の意思疎通が中々取れず、お客様を掛け持ちして他スタッフに任せられないという状況になっていきました

言い訳がましいかもしれませんが

やはり自分のお客様は最初から最後まで責任を持って担当したい。そう強く思いました。

昔はこの方はなぜ私を指名してくれるんだろう?わたしなんかでいいのか、なんて失礼な事を考えてましたが、指名して頂ける事がどれだけ嬉しいことか。私の技術が好き、雰囲気が好き、話が好き。理由なんてそれぞれでどれが正解もない。指名頂けることに感謝して最大限可愛く、かっこよくする事でしか還元できないから。

だから全て関わりたい。という思いでマンツーマンを選びました。

マンツーマンになってからお客様との関わりがぐっと増え、今まで知らなかったお客様の1面が知れて距離をより近く感じれて嬉しいです。お客様にもそう思って頂けてたら嬉しいですね🥰

最後に④の収入upですが

これは今までのお話にも関わってるのですが

外部の講習会に参加するにも、例えば新しいカラー剤が出た時に試しに使う為のウィッグや毛束も自費で購入しなければなりまへん。

新しい技術を取り入れるためにはお金がかかるんです。

もちろんプライベートでライブに行くにも笑

また美容師は人との繋がりも大切です。お誘いには基本的に断らず全て参加していました。飲みの場でできた友達は今でも通ってくれています🖤

そして美容師はもちろん自分自身にも気を遣わなければですね。

美容師が髪汚かったら誰も指示しないでしょう。

また私服で仕事しますから、ファッションもお洒落しなくては。お洋服代もかかりますね。

お給料の仕組みもいろいろですから本当に人によります。というかお店にもよりますね。

当時の私のお給料形態は

歩合制がなく基本給のみでした。

勤続年数やキャリアアップした時に基本給が少しアップするような形で基本的に毎月お給料が変わるということはありません。

では残業代は?というお話。

美容師の残業てどこから?とこれは永遠のテーマかもしれません。笑

みなし残業として残業代は少し貰ってましたが、実際はその3倍は働いてます笑

勝手にみなすな!!!と何度思ったことか笑

例えばアシスタントが営業前後に練習します。これは残業ではなく、自主練。

ではそれを指導してる先輩は?同じ時間お店にいますよね。

アシスタントの立場としては自分のスキルを上げるための練習ですが、先輩からすると後輩育成の為の仕事。

育成担当として任命されて育成代をお給料として貰える会社もあると思いますが、うちはまあ、ボランティア扱いですよね

なので残業ではないのです。

まあ、余談ですが勤怠は9:30~20:00で決められてます。

ですが実際はお店に朝8:00にきて練習やミーティング、その他業務をし、営業。営業終わりに掃除、カルテ記入、発注、後輩育成をして22:30に退店。(ブラックというやつですね)

でも美容師業界はどこもそんなものです。

令和になり今は営業時間内に練習をしたりモデルをやったり営業前後に練習をしないという事が多くなってるようです。

確かに労働基準法や所謂タイパ。お給料の発生しないことはしない。間違っては無いです。

ただ、それでお客様に満足頂ける技術磨ける??どんな美容師になりたいの?とはなりますよね。私たちの頃は〜なんて言うのはもうご法度なのかもしれないですが、やはりどれだけ時間を費やすかは大事です。でも、やる子は自らやりますから。

やらない子は美容師としては長く続けられないでしょう。

と、少し話がズレましたが

本題は残業代だけではなく、働いた分の成果がお給料に反映されないことです。

やはり歩合制というのはメリットデメリットありますが、100万以上売り上げてもお給料には0円ですから、モチベーションは保たれません。

そうなると、売り上げ上げなくても毎月最低限のお給料は貰えますから仕事を適当にやる人も増えます。というよりかお給料分与仕事しかしなくなりますよね。でもそれ間違っては無い。というよりかはお給料以上の働きをしてる方が報われないですよね。

ただ、唯一お給料に反映される物が販売。

商品を売るとその売り上げの10%が半年分まとめられて賞与として入ってくるという仕組みでした(ボーナス扱い)

極端な話。技術売り上げが200万、販売売り上げ0万のスタイリストA と 技術売り上げ0万、販売売り上げ200万のスタイリストB

現実的では無いかもしれないですがどちらも売上は200万なのに対してお給料はスタイリストBの方が20万多い。

スタイリストAの気持ちを考えると悲しくなります🥲

そうなるとお客様に商品を押し売りするようになる人もいたり。

あくまで美容師は技術を売る仕事ですから、そこで頑張って身につけた技術、費やした時間、やはり報酬欲しいです。

何のために頑張ってるんだろうと。

私もそんな気持ちでした。だからといってお客様に対して適当にやろうだなんて思ったことは一度もないですけどね。

だから環境を変えようと思った訳です。

最初から最後まで責任を持ってお客様を担当し、お客様との信頼関係をしっかり築き、お客様に満足していただく。今まで費やせなかった自己投資に時間とお金をかけ、またお客様に還元する。

フリーランスになって早3年。最初は分からないことだらけ、確定申告やらなんやら、、

でもなって後悔はありません。

だってお客様の喜ぶ顔が見れるから。

そして人として自分自身成長出来たから。

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